【ミニマリズム】父の遺品整理で僕が受け継いだモノ

2021年6月23日に父が他界しました。あまりモノに執着の無い人で、施設に半年ほど入っていたので、生前整理もある程度行っていて私有物を減らしていましたが、それでもモノがたくさん残ってまして、その整理を行っています。

私は使わないものを未練なく捨てられます。もったいないお化けの母も自分が使えないモノは躊躇無く捨てられますので、父の遺品も最小限だけにしてためらいもなく捨てられますので、順調に遺品整理が進むと思いましたが、障害になっているのが姉でした。

姉も母以上にモノが捨てられない性格で、使わなくなったモノ、使えなくなったモノも捨てられないタイプです。もらったボールペンとかも使わないのに輪ゴムでまとめていたりしています。

ある時、父の不用品をゴミ袋にまとめたものをゴミ捨て場へ運ぶことを母が姉に頼み、姉が渋々運んでいたら、中に入っていた壊れかけのラジオの電源がオンになり、急に音がなったことに驚いた姉が【死んだ父がモノを処分されて怒っている】と考えてしまい、僕と母に対して冷たいと言い始めました。

僕もケンカになるのは分かったいましたが、頭にきたので【じゃあいつだったらいいの？一周忌終わったらいいの？】と売り言葉に買い言葉状態になってしまいました。

そこで姉の気持ちを汲み、一旦作業をゆるめて、父のモノをダンボールに少しづつ詰め、気付かれないように私が少しづつ処分することにしました。

私は、3個ほどですが形見分けをもらいました。体積が少なく、自分で使用出来るモノを選びました。

①葬式用数珠

祖父から父が譲り受けたモノで、父の葬儀に際して、数珠を持っていなかった私が父のモノを借りたことをきっかけに形見としました。菩提寺が浄土宗なので２連の数珠になっているのですが、よくみると黒檀製のように似せかけたプラスチック製で安っぽいだったので私が死んだときに棺桶に入れてもらい処分し、子孫にはもう少し良いモノを残してあげようと思います。

②腕時計

これも祖父から父が受け継いだモノですが、グランドセイコーなので当時で４０万くらいしたと思います（現在中古価格15万くらい）が、父はその価値を知らず、壊れたからゴミ箱に捨てたモノをたまたま発見し、僕が自腹で簡易的なオーバーホール修理をして、父に返却したモノだした。

修理後は、あまり着用していませんでしたが、父が着けていたイメージの強い腕時計だったので受け継ぐことにしました。正直、デザインは好みでは無いので普段はアップルウォッチですが、数珠とセットで冠婚葬祭で着用しようと思います。

③懐中仏

出自は不明ですが、我が家に古くからある８ｃｍもないくらいの携帯用の仏像を貰いました。実家の仏壇の引き出しに入れられていたモノです。私は実家に住んでいないので、住んでいるアパートの隅に祀って仏壇代わりする予定です。江戸時代か明治時代の頃の十一面観音座像だそうです。昔の人が現代のお守りの様に携帯するモノだそうです。

そんなわけで私が亡くなった時に、何を遺品として残そうかと考えると特に何も無かったです。安価な工業製品ばかり持っているので、時代を超えた普遍的な価値があるモノを残せたらいいなぁと思っています。そうなるとライカM４くらいかな？あんまし使ってないけど。